(※読まなくてもいいです)
これはtestです。
はじめまして。15世代広報の古林と申します。
ブログの更新が始まるにあたって、いくらか思うところを書いておきます。(長いよ)
昔のホームページなどを見ながら感じることですが、やっぱり広報の力の入れ具合というのは年によってばらつきがあるようです。そして僕が広報を引き継いだ2016年は、どちらかといえば各メディアの更新がお粗末になっていた時期だったように思います。
とりあえずTwitterの更新頻度を上げることから始めたわけですが、HPの更新となると結構大変です。その年は旧HPの枠内でちまちまいじっていたのですが、さすがにらちが明きません。なにせ現行のデザインに移行したのが2004年ということですから、埋没している情報もたくさんありますし、外観の方がどうしても時代を感じさせるものになっていました。
そういうわけで2年前、全面的にリニューアルしたのが現在のホームページです。別に自慢することではありませんが、僕がweb制作に不得手なこともあって、めちゃくちゃ時間がかかっています。やってもやっても完成しないサグラダファミリア状態が、かなりの間続きました。
どうしてそんな悠長にいじっていられたのかといえば、ほかでもなく日頃HPを見る人がいないからです。まあ基本的に、現役生やOBOGが見てもためになる情報はほとんどありませんし、新入生がサークル選びの参考にする程度でしょうか。(それすらも怪しい)
「そんなHPなら、とっととやめてしまえばいい。」そういう意見もあると思います。「みんなのサークル費から、サーバー代を年3000円も払ってやることなのか。」疑問に思う人もいるでしょう。それでも僕は、HPを保持し続けることにはお金に代えられない価値があると思っています。(以下は毎年の役職説明会でくりかえし述べていることです)
3年前、本サークルは慶應義塾の公認を取り消されました。他大の学生が活動に参加することを、学生部が認めていないからです。(当時はインカレの事実を隠蔽するためHPを閉鎖する案が出たこともあり、焦りました)
大学側がインカレを認めない立場ならば、なにも噓をついてまで(マネージャーたちが存在しないことにしてまで)公認をもらう必要はありませんし、別にこのまま非公認でいいと僕は思うのですが、ひとつ困ったことがありました。新歓です。
思えば僕も、入学当初「非公認サークル」の存在を知ったとき、少しは身構えたものです。しかも軟式野球のサークルがたくさんあって、みんな公認を受けているのにそこだけ「非公認」なんてことになれば、なおさらだろうと思います。
公認がなくて三田祭に参加しづらいとか、たまりが使えないとかであれば、ほかに頑張りようもあるでしょう。でも新入生に入ってもらえなければ、サークルは成り立ちません。
非公認サークルになって初めての新歓、後輩たちが一生懸命作った新歓用の看板には、共通点がありました。「慶應義塾公認」とうたう代わりに、本サークルの創立年が大々的に示されていたのです。
これはまさに、大学の公認という後ろ盾を失った今、このサークルの正統性を自身の伝統に求めるほかなくなったということを意味しています。
僕がこのサークルに入ったころと比べて、会員の人数はずいぶんと少なくなりました。塾内にはすでに消滅した野球サークルもいくつかあるようです。学生団体というのは、それだけもろい基盤の上に成り立っているということです。
その点KBRには、幸いサークルとしてそれなりに長い歴史があると伺っています。その伝統は、今後もこのサークルを支える存在として掲げられ続けるでしょう。
しかしここで、ふと思うことがあります。
まずこのサークルが50年も続いてきたという確かな証拠は、今のところ見つかっていません。またサークルは部活と違って、チームに長く留まる指導者なんかがいるわけでもありません。50年前から受け継ぐ何かが、はたして今のサークルにあるのかどうかというのも、おそらく誰にも答えられない問いでしょう。
こうして見ると、数字の上でやれ何年の歴史があると誇ったところで、それは実に無意味な矜持であるということがわかります。(一応おめでたいので記念画像は作りましたが)
在籍中にどんなに輝かしい実績を残しても、基本的に卒業してしまえば、後には何も残りません。過去の多くの先輩方がそうであったように、現在このサークルに所属するすべての人の喜びも頑張りも、何もしなければいずれ消えてしまうでしょう。悲しいことです。
そこへいくと、Twitterであればここ7年、HPに至ってはここ20年近くの蓄積が、誰でもアクセスできる形でちゃんと残っているわけです。
(最近になってわかったことですが、実は旧HPが始まる2004年以前にも、いくつか古いHPが存在していたようです。確認できる最古の資料として、1999年(下手をすると今の一年生が生まれる前)の写真があります。当時は大学に設置された小さなパソコンで閲覧することが想定されていたようです。先輩方に残してもらった遺産には感謝するばかりです)
SNSが横につながる媒体であるとすれば、HPは縦につながる媒体です。
活動の痕跡を残す。普段からHPを訪れる人がいなくとも、記録しておくこと自体に僕は大きな意義があると思うのです。その営みはきっとまだ見ぬ後輩たちの役にも立つことでしょうし、同時にそれは今の世代の責任でもあると思っています。
今年1月、現行HPはさらなる拡張を果たしました。(とりあえずHPだけは神宮レベルに達したと自負しています)
これまでいっときのものとして利用されてきた、サークル内のあらゆる制作物を保存していくことが主眼のひとつです。他サークルでもあまり例のない取り組みのようなので、当分は試行錯誤の段階が続くことと思います。(もちろん個人情報やプライバシーの管理にはいっそう気を使う必要があります)
もうひとつ、ようやく本題に入ったというべきでしょうか。ブログの開設です。
かねてから他サークルのブログを拝見する機会は多くありました。塾内の絶対王者丘の上ヒルズ、昨年の関東覇者早稲田パイレーツなど、「強いチームはブログも充実している」としみじみ感じたものです。
内輪ネタ満載ながら、僕のように外部の人間が読んでもなかなか面白い。きっと関係者が読めば、どんなに楽しい記事になることだろうかと想像させられます。
新入生がサークルの雰囲気を知る場所に、あるいは卒業生と今のサークルをつなぐツールに、そして何より書いた本人たちにとって未来の宝物となることを確信し、この度ブログ開設に踏み切りました。
実はブログ自体は前からやってみたいと思っていたのですが、ほかのメンバーに負担をかけることにもつながるため、なかなか言い出せずにいました。今回それが実現したのは、来年の幹事たち数名から賛同を得られたからにほかなりません。(僕自身がもうすぐ卒業という身分になって、後輩たちに丸投げできる状況だったこともありますが)
これまでブログ開設をためらっていたもうひとつの理由は、ブログでよく見るくだけた文章が自分の性に合わないと感じていたからです。そういうわけで終始こういう調子で書きましたが、次稿からは後輩たちがさぞや愉快で読み応えのある記事を投稿してくれることと期待しています。
ここ数年でサークルの会員数は目に見えて減少し、まさに縮減の時代を迎えているということは先にも述べました。といっても、サークルである以上時期によってその規模が変動するのは自然なことですし、特段それが問題であるとは思っていません。(むしろ僕が入った時期の人数が多すぎた可能性もあります)
それよりも大事なのは、サークルの規模が小さくなっていくなかで、人数が少ないなりにも一人ひとりが主役となって楽しめるサークルの在り方を模索していくことだろうと思います。このブログもまた、そんな誰かの輝ける場所として、少しでもその助けとなれば幸いです。
これはtestです。